【非戦の声⑬】日本YMCA同盟 法人部門事務局長 大江浩

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日本YMCA同盟 法人部門事務局長 大江浩

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YMCA(1844年:英国ロンドンにて創立)は、世界119の国と地域で活動するNGOです。緊急援助団体ではありませんが、災害や紛争後の被災者・難民支援をそれぞれの地域にあるYMCAと協力しつつ行っています。それは最も弱くされている子どもたち、女性、お年寄り、障がいのある人たちに寄り添いたいと願うからです。日本のYMCAが行っている海外での子ども支援の主なものは、今も続けるアフガン難民の子どもたちの学校支援(パキスタン・ラホール)、スリランカの内戦被害児童や2004年の津波被災児童への支援や、長年に渡り続けてきたヨルダンのパレスチナ難民の子どもたちの支援などです。

私自身の体験を少しお話しします。2002年9月初め、当時横浜YMCAスタッフだった私は、SVA(シャンティ国際ボランティア会)とSVAのカウンターパートだった現地NGOのスタッフと共に、アフガン難民の子ども支援の調査のために、パキスタン・ペシャワールから部族エリアを通り、カイバル峠を越えて、アフガニスタン・カブールを陸路で訪れました。到着した日、30人が亡くなり、約170人が負傷する爆弾テロに遭遇しました。

アフガニスタンは、1979年からソ連との戦争、その後の激しい内戦、大干ばつが続き、23年間戦争と自然災害によって破壊し尽くされていました。アフガニスタンの人たちは、「戦争【を】知らない子どもたち(=人々)」ではなく、「戦争【しか】知らない子どもたち(=人々)」でした。

山岳地帯では、カラシニコフ銃と銃弾を誇らしげに見せびらかす少年たちに会いました。難民キャンプでは、命が売り買いされている現実も知りました。少女が性奴隷として人身売買され、少年の体内に麻薬が埋められ、運ばれる「道具」になっていたのです。世界各地で災害や紛争、そして様々な貧困によって危機にさらされているのは、子どもたちです。

「日本国憲法」そのものが「積極的平和主義」です。私たちはそのことを肝に銘じたいと思います。人々の命が大切にされ、共に生きていくための平和、です。

最後に、マザー・テレサの話をさせて下さい。平和行進が行われていたニューヨークをマザー・テレサが訪れた時、「一緒に行進に参加を」と若者から声をかけられたそうです。その時、マザーテレサは、その若者にこう答えたそうです。

「私は、【戦争反対】というデモには参加しないけれど、【平和賛成】というデモには喜んで参加するわ」と。私たちは、「否定」(=反対」だけではなく、「肯定」の可能性を信じたいと思います。マザー・テレサの言葉に、“No”ばかりではなく、“Yes”が何かを変えていく力になりうることに気付かされました。日常の暮らし、私とあなた、私自身の中に平和を築く、そのような生き方を日々大切にしていきたいと思います。


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